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A WILL [LUNA SEA]

 昔に比べ、今は音楽を色々な方法で聴くことができるようになりましたが、私は絶対にCD形態でなければ嫌だ。所詮音楽もただの信号と言えばそれまでですが、CDという媒体を通して聴いた方が断然音が良い。最もそれを感じるのはCDに合わせてギターを弾く時でしょうか。


 LUNA SEAのニューアルバム「A WILL」を購入された方は、どの形態で楽しんでいるのでしょうか。私はSHM-CDのAタイプ。違いに関しては、このCDのデータをPCに取り込んで聴いてみればよくわかるのではないかと思います。

 音質的なものを優先してCD形態にこだわっていることももちろんありますが、やはりアルバムがパッケージされている「作品感」が良い。手にとって「お~~!」となり、オビや裏の曲順や歌詞カード等を見て「お~~~!」となる感じ。CDをコンポに入れるちょっとした手間と再生までの少しの間。私はこれらが凄く好きです。13年5ヶ月ぶりのアルバムともなればそれもまた格別です。



 「A WILL」に対する感想は人によって賛否があって然りかと思いますが、私は絶賛しています。毎日何度もリピートして、何度でも聴ける。「LUNACY」のように極限まで追求したというアルバムではありませんが、あのトリップ感を彷彿とさせるような中毒状態です。

 音の実験室のようだった「STYLE」と比べると音色は結構シンプル。音の積み重ね方も「LUNACY」よりシンプル。しかし、楽曲が持つ説得力がこれまでのアルバムと比較して段違いです。ギターソロのある曲が極端に少なく、曲自体の音数も大胆に削ぎ落としているアレンジでここまで説得力のある楽曲は、これまでの作品を作り上げてきた経験と、終幕後の年月が無ければ絶対に到達できなかったものと思います。全ての経験をプラスにし、プラス志向のモチベーションを持って生まれた傑作。生きていて良かった。



 1楽曲内におけるメンバーの押し引きというものは既存の楽曲にももちろんありましたが、今回のアルバムはそれが凄く顕著に感じる。特にそう思わせるのがJのベースで、今までだとどの曲でも結構目立っていましたが、今回は曲によってかなり引っ込んでいます。ベースラインが地味になったといったことではなく、立ち位置・立ち方が変化した感を受けます。
 真矢に関しては「乱」を筆頭に今回はかなり大暴れしている感がありますが、そうでない曲とのギャップが引き立ちます。もう真矢もいい歳ですので、暴れている曲だと体調を少し心配してしまいます。いらんお世話ですが。




 今回アルバムには4枚のシングルが入っているということで、これまでのアルバムと比較するとシングルの比率が高いように感じられますが、アルバムバージョンになっているせいか特に気にはなりません。「乱」のイントロや「Rouge」のエフェクトのようにわかりやすく変化している部分もありますが、基本的にはリマスタリングに近い変更で、曲は知っているけれどシングルを持っていない方にも配慮しているように感じます。
シングルを持っている人は違いを探し出す楽しさがあったりするので、この若干の変更は双方にとって丁度良い按配なのではないかと思っています。「Thoughts」はメロとサビのINORANパートが少し引っ込んだ感じがするのは気のせいかな?曲が進むにつれ少しずつ小さくなって(埋もれていく感じかな?)いって、最後にガツンと帰ってくるようになった気がしないでもない。



アルバムの曲順も気持ちの良い流れで、アルバム1枚を気持ちよく聴けます。扱いが非常に難しそうな「乱」の位置は本当に絶妙。現時点で私が1番好きな曲は「absorb」で次に「銀ノ月」ですが、単品・単発で聴くよりアルバムを通して聴いた方が断然気持ち良い。そういう意味では、私にとってはスキップして途中から聴くことが辛いアルバムです。今までLUNA SEAのアルバムではそういった経験が無かったので、これはなかなか新しく感じる。



 今回のアルバムは総じてポジティブでポップな印象があるけれど、決して底が浅いわけではない。「Glowing」のように極めてシンプルな曲ほど勢いで誤魔化すことができないので、もう純粋に個々のアレンジや表現力といったものが「LUNACY」から次のレベルに到達しているのだと思う。そういったメンバー同士が集まり曲を組み上げていったからこそ、ここまで大胆で攻撃的な変態ポップアルバムが完成したのだと思う。

 私の嫁はLUNA SEAのことを全然知らなかったため、結構前から色々なアルバムを聴かせて刷り込もうとしたものの、曲単位で食いつきの良いものはありますが、アルバムとして好きな作品は無い様子でした。ちなみに嫁の好きな曲は「JESUS」「G.」「inside you」です。そんな嫁ですが、今回のアルバムはとても聴きやすくて好きだと言って自分でCDを流しています。なかでも「乱」と「MARIA」が特にお気に入りのようです。
 コアな曲が好きでどうしても偏屈な聴き方をしてしまう私と、ポップな曲が好きな嫁の両方が好きになれたアルバム「A WILL」。分母が少ないことは承知ですが、このアルバムはかなりヤバイと思いますよ。


 売上はまぁ残念な方かもしれませんが、他のアーティストで13年5か月ぶりに新作をリリースしてここまで売れるでしょうか?それに13年5か月前、決してLUNA SEAが流行っていたわけではありませんよ?


タグ:LUNA SEA a will
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